- 公文は小学校受験に役立つのか
- 小学校受験と公文・習い事は両立できるのか
- 小学校受験のために、公文や習い事は休もうかな…
お受験を控えている保護者の疑問とお悩みに答えます。
2歳から長男と公文に通い、お受験を経験。現・私立小学校に通う長男。
4歳年少の娘も小学校受験対策を始めました。
大手塾の専属ライターをしている筆者が小学校受験の経験と、娘のお受験対策で感じたことをもとに解説します。
公文は小学校受験に役立つ?
公文で勉強している内容と、小学校受験対策で勉強する内容はハッキリ言って全く違います。
公文で足し算やってるよ〜
掛け算もやってるし、一年生の漢字やってるよ〜
小学校受験で、ひらがなや漢字などの文字は書きませんし、数字を書くこともほぼありません。
だからと言って、公文が全く役に立たないわけではありません。
今まで公文をやっていなかった子が小学校受験前に、急に公文を始めるのは、お子さんにとって負担が大きいかもしれませんが、小学校受験対策を始める前に公文に通っていたのであれば、有利には働くと思います。
その理由を説明します。
机に向かう学習習慣がある
公文に通っているお子さんは、それなりに学習習慣が身についています。机に向かって勉強をするということに理解があり、忍耐力もあるでしょう。
お受験対策のある幼児教室も、座学です。さらに今後、全国模試や本番を迎えるに当たって集中力もつけていかなければなりません。
お子さんの性格にもよりますが、急に「受験です」「勉強しなさい」と言われ机に向かわされたら、わけがわからない子や、拒否反応を起こす子もいるでしょう。
学習習慣が身についていれば、スムーズにお受験のペーパー対策が行えます。
運筆・筆圧
小学校受験では文字や数字は書かない代わりに、◯・△・□などの記号を多く使います。
本番は鉛筆、またはクーピー等を利用します。また、消しゴムは使用しません。
幼児から公文を始めている子は運筆・筆圧を身につけさせる教材「ズンズン」を必ずと言っていいほどやります。
そのため、手首の運動で自在に鉛筆を動かせるようになり、筆圧が身につきます。
幼児にとって、◯・△・□などの記号を誰が見てもハッキリとわかるように書くのは難易度が高いのです。
お絵描きが得意、几帳面で丁寧な子は◯を綺麗に書くことは難しくないかもしれませんが、始点終点を繋げる、□と長四角(長方形)の違いをハッキリさせるなど、今まで子どもが意識したことをないことを意識させ、書けるようにさせるのは一苦労。
小学校受験のペーパー試験に、運筆と筆圧は必要不可欠です。
日本語の理解と数の概念がある
お受験は日本語が理解でき、お話を最後までしっかり聞ける子ではないと難しいです。
また、公文で算数をやっていて、数の概念があれば役に立ちます。
ただし、ただの数字の追いかけっこ、答え丸暗記のようなら、お受験には、さほど役に立たないかもしれません。
例えば
という問いがあります。
数式なら10−6=4
しかし、小学校受験の入試では、子どもは数式ではなくて絵とお話を聞いて答を導きます。
小学校受験の試験問題は、小学校の勉強の導入に近い部分が多いです。
今のは一例で引き算ですが、難易度が高くなると掛け算、割り算の導入、面積も入ってきます。
このように、公文が全く役に立たないわけではありませんが、公文だけではお受験に対応できないということは念頭に入れておくべきです。
小学校受験と公文・習い事は両立できるのか?
わが家は両立していました。
年少11月から幼児教室に通い始め、年中4月からお受験コースを開始しました。
年長時になっても、公文の国語、そろばん、サッカーを続けながらけ、週2は幼児教室、他にも模試や面接対策を行いました。
お子さんの負担になり過ぎない程度や、リフレッシュ息抜きになるなら両立もありだと思います。
筆者が受験した私立小学校の保護者アンケートには、習い事は何をしているかなど記入する欄もありました。
小学校受験では、運動能力テストもあるので体操系などの習い事は有利に働くと思います。
他に、絵画や工作など芸術性や手先の器用さをみる私立小学校もあり、幼児教室のお受験対策で特別講座も開講されているくらいです。
うちの子のテストはマットと跳び箱でした。
試験管の動きと説明をを一度だけ見聞きして真似をする、ボール運動など学校によっても様々。
ペーパー入試ではなく、自己発信型の入試の場合は、お子さんの得意分野や、興味のあることを追求した結果を発表するので、習い事の継続は良いと思います。
幼児教室の室長さんから伺ったら「空手やってます!みたいな、お友達とトラブルになったときに面倒そうなものはアピールは避けた方が良いそうです。
また、あれもやってまーす、これもできまーす、何でもやってできますよー。みたいなアピールのしすぎも、「じゃぁ、うちの学校いらないじゃん?」と思われる可能性もあるそうですよ。
わが家の場合は、お受験対策と勉強を早くから始めていたので、習い事の両立が当たり前だったとも言えます。
もし年長時から、お受験対策と勉強を始めていたら時間が足りずに焦って両立は不可能だったかもしれません。
小学校受験のために公文・習い事は休む?
どうしても、お受験勉強、対策にあてる時間が足りない、間に合わないのなら休むのも良いと思います。
しかし筆者は公文は休まずに、宿題の枚数を減らす、教室に行く回数を減らしました。
お受験期間に休んで、全く公文をやらなければ、そこで止まってしまうし、忘れてしまって後退しかねないからです。
子どもが私立は入って、子どものお友達もやはり、公文やそろばん、プールなど色々習い事をしています。
筆者が知っている限りでは、私立に行く子ほど、習い事に通っています。また筆者は、ライターとして大学受験についてよく執筆しているのですが、スタートダッシュは適度に早い方が良いです。
私立小学校で、そのまま大学にストレートで上がっていくお子さんもいれば、小中高一貫で、その後に難関大学を目指す子、中学受験に強い私立小学校へ入学し、再び中学受験する子(うちの子がその予定)など様々です。
公文は小学校に入ってからも、中学受験にも有効だと筆者は考えています。
その結果、亀の歩みでも、1日1枚でも継続する、他の習い事も同じです。
継続は力なり。
まとめ
公文は小学校受験の試験問題に直結しませんが、今後のお子さんの進路を考えると有効的で、役立つと筆者は思います。
小学校受験は合格がゴールではなく、お子さんのステップアップや、より良い環境をお子さんに与えたいからこその受験ではないでしょうか。
お受験を控えている保護者の皆様の参考になれば幸いです。ご家庭の教育方針と学校の建学の精神が合致して、ご縁がありますように。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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