これからお子さんを公文の算数に通わせようとかなと考えていらっしゃる方も多いかと思います。「公文の算数に通わせるメリットやデメリットは何?」と疑問に思ったり、「受験には役立つのだろうか?」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか?
今回は公文の算数のメリットやデメリットを中心にご紹介したいと思います。そして小学校の受験や中学受験には役立つのだろうかということについて紹介したいと思います。
今後の学習の進め方についても参考にしていただけると思いますので是非最後までご覧ください。
公文式算数のメリット・デメリット
公文は学習塾の様に先生が教えてくれるわけではなく、自学自習方式です。
公文の算数・数学教材は1〜200までがひとくくりになっています。6A教材の数数えから始まり、5A教材の1〜10数字の読み10〜20…50〜100までの読みとなり、4Aに入り数字を書く練習に入ります。3A教材になり大きい数とようやく足し算に入ります。
その後、2A教材A教材あたりで小1レベルになりB〜Fでまで小学生、G教材〜I教材までが中学生、J教材から高校課程でQ教材で高校課程終了となります。大学教養教材程度(R〜V)の研究コースとなります。
それでは早速公文の算数のメリットやデメリットを見ていきましょう。
公文算数のメリット
まずは公文の算数のメリットからお伝えしていきます。
毎日宿題があります。なので毎日机に向かうので学習習慣が身につき、10枚のプリントをこなすので忍耐力がつき、達成感があります。
宿題の完成時間(宿題を開始した時間と宿題が終わった時間)を計って学習をします。そのため処理能力が向上していきます。
先取り学習ができます。学校のように集団で授業を受けるわけではなく個々のペースで進めていくため学年より先の学習をすることができます。そのため学校の学習につまずくことは少なく、より深めることが可能です。
公文の算数のデメリット
デメリットについてお伝えしたいと思います。
私が5年近く公文を経験して感じたことですが向き不向きがあると思います。
公文は同じプリントを反復練習させます。コツコツやることが得意、好きな子はドンドン進みますが、同じことの繰り返し、机に向かうのが苦手となると勉強嫌いなる可能性があります。また子どもが小さいと親の負担が大きいです。親が近くで勉強をみてあげる、採点をして100点にしてあげるまで付き合わなければなりません。
公文の算数は計算力をつけるさせるため、ほぼ9割が計算問題です。計算問題を繰り返しこなしていくため、計算処理能力はつきます。しかし図形の問題や読解力が必要となる文章題は出てきません。
我が家の場合
我が家の場合の公文の算数のメリットやデメリットもご紹介します。
公文の算数をやってみて良かったこと、感じたこと
我が家の場合、長男と長女も一番最初の6A教材(数数え)からスタートしました。長男は年中の7月に3Aの足す1の学習が終わった3A130で公文の算数をやめ、そろばん教室に変更しました。娘は現在4A教材の100番台を学習しています。
良かったことは子どもたちは小さい頃から机に向かう学習習慣がついたことです。宿題が毎日あるのは当たり前のことになっています。
喜んで宿題を自分からやるタイプの子どもたちではないので、「公文の宿題やるよ〜。」と声かけをしています。
しかし長男には公文の算数の反復練習は向いていませんでした。「このまま親子でストレスを抱えて公文の算数を続けるより代わりになるものを探そう!」と思い公文の算数を退会しました。
亀の歩みだった算数がそろばんに切り替えると、みるみる進みました。年中の8月からスタートしたそろばんは、1年ちょっとで、年長の終わりには珠算6級、暗算準3級に入りました。もし公文を続けていたらまだA教材で足し算と引き算のみで、掛け算も割り算もできなかったのではないかと思います。
我が家の今後の方針
筆者にはもう一人1歳の息子がいますが、すぐに公文に通わせようとは考えていません。なぜなら娘は1歳から公文式に通い、毎日宿題をやっていましたが、文字の認識や数の概念を理解するのに時間がかかりました。公文のお月謝は1教科7,150円〜です。運筆運動や数数えは市販の教材を使用して家庭でもできることなので幼稚園入園後でもいいと考えています。
4歳の長女も足し算まで進んだら公文の算数は一度退会しそろばんに切り替えようと考えています。1歳から今まで継続しているので他の教室(七田式教育や学研教室)に変えるつもりはありませんが公文にこだわる必要はなかったのかなと思いました。
6歳の長男はそろばんで計算力を磨き初段までは継続させたいと考えています。中学受験も視野に入れているので、先取り学習にRISU算数を始めました。
公文の算数は受験に役立つのか?
公文の算数は小学校受験や中学受験には役立つのでしょうか?筆者の体験と親族のお話を交えてご紹介します。
小学校受験の場合
筆者は小学校受験を経験しています。小学校受験に数字が出てきたり数字での足し算引き算は出て来ません。問題文は書かれておらず、絵を見て、お話を聞いて解答していきます。
子どもの理解度、進度にもよると思いますが、小学校受験には小学校受験のテクニックが必要なので公文とは別物です。公文の進度が進んでいるからなどとは関係ないと考えた方が良いです。お受験に集中するため、一時休会や宿題の枚数を減らすお子さんもいらっしゃいます。我が家の場合は無理のない範囲でそろばんと公文も続けました。
中学受験の場合
小学3、4年生で退会し、中学受験むけの塾に切り替えるのが受験の王道だそうです。
私は娘をSAPIXに通わせてKO中等部に入学させたお母様に「可能であれば小3までに小学校課程を終わらせる、中学課程も終わらせられれば尚良い」とアドバイスをいただきました。その娘さんはSAPIXに通いながらもお母様に「公文くらいできなきゃ」と言われて小学6年生の時点でも継続していました。
中学受験もテクニックが必要なので公文の算数だけでは無理があるようです。しかし公文の算数・数学を先取りしておけば中学、高校でも得意科目になる可能性はあると思います。
まとめ
今回は公文のメリットやデメリットを中心にお伝えしてきました。そして、通わせる場合には小学校受験や中学受験に向けて様々な意見を述べてきましたがいかがでしたでしょうか?
筆者の子どもが幼稚園入園前から公文にお世話になっていてます。ママ同士の会話で様々なお話が出てきたことがあります。
「下の娘(小学一年生)が公文の算数を嫌がっていたんだけど、お兄ちゃん(小学3年生)が妹に『やっておいたほうがいいぞ。』って言ったのよ。」というお話もあれば、
「あまりにも泣いて拒否するからしばらくお休みすることにしたの」
「お兄ちゃんがやってるから私もやりたい!」と言って始めたお子さんもいらっしゃいます。
公文の算数は以下のことが言えると思います。
学習習慣や計算処理能力を身につけるには最適であるけれど、子どもの個性により向き不向きがあると感じました。また先取り学習ができれば学校での学習に余裕を持って学習することが可能なのではと思います。
文章問題や図形の問題がないため、必要で有れば他で補う必要もあるかもしれません。
また小学校受験や中学受験に学習習慣があるため有益であり、進学後も、より学校での学習等を充実させる可能性があります。
筆者は公文の算数を続けることは有益で意味があると考えます。しかし続けることがストレスになり、学習を進めていく上で支障が出るのであれば退会し他の学習方法を考えるのもありだと考えます。家庭の教育方針と子どもの性格をも極めて公文の算数を選択するかしないか、いつまで継続するかを決めるのが一番だと思います。
お試し後、継続される場合はお試し費用無料です。お試しのみ、返品する場合は送料・手数料として1,800円(税込1,980円)かかります。
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